「割合」を
ややこしくさせる
一番の問題は、
「もとにする量」
「比べる量」
が、
イメージしにくい
ということです。
まず、
「割合」というのは
比べっこをして
どっちが、どっちの何倍か
ということを
考えることだとおさえます。
比べっこをするとき、
「どっちの」
をはっきりさせなないと
比べっこはできませんね。
そこで、
こんな例を出します。
私は10才、お母さんは30才です。
「お母さんの年は、私の何倍ですか?」
だれでも、すぐ分かります。
「3倍です。」
と答えます。
では、
「どう、考えたの? 計算したの?」
と聞くと、30÷10=3
と、これも簡単に答えます。
それは、お母さんの年の中に、
私の10才が、3つ分あるって
ことだよね。
「私の何倍?」というときは
私を1つの固まりとして、
その、いくつ分? って考えます。
と言い、絵も描いてあげます。
高学年になると
「もと」をかえます
「20年後、
私は30才のお母さんになりました。
10才の子どもがいます。
子どもの年は、私の何倍?」
と、聞きます。
私30才の、いくつ分ってことだから
10÷30=1/3 となります。
小学校中学年までは
2倍、3倍…と分かりやすいですが、
高学年になると、
0.2倍や1/3倍が出てきます。
倍というのは
大きくなることばかりでなく、
「もと」(私)を基準にすると
小さくなることもあるんだよ
と、話します。
0.2倍や1/3倍
という考え方。
これが、
高学年や
中学生っぽくなるということで
カッコいいよね。
と、
蛇足を加えます。
「倍」(いくつ分)の表し方には
小数、百分率、歩合
があると、
更に、発展させていきます。
比べる量÷もとにする量=割合
と、
公式だけで暗記した子は
やがて
公式を忘れるので
手も足も出なくなります。