いっぽ便り

長野県長野市の学習塾 寺子屋いっぽです。

「割合」 簡単な 考え方 ー2ー

 

「割合」を

ややこしくさせる

一番の問題は、

「もとにする量」

「比べる量」

が、

イメージしにくい

ということです。

 

まず、

「割合」というのは

比べっこをして

どっちが、どっちの何倍か

ということを

考えることだとおさえます。

 

比べっこをするとき、

「どっちの」

をはっきりさせなないと

比べっこはできませんね。

 

そこで、

こんな例を出します。

 

私は10才、お母さんは30才です。

「お母さんの年は、私の何倍ですか?」

だれでも、すぐ分かります。

「3倍です。」

と答えます。

では、

「どう、考えたの? 計算したの?」

と聞くと、30÷10=3 

と、これも簡単に答えます。

それは、お母さんの年の中に、

私の10才が、3つ分あるって

            ことだよね。

「私の何倍?」というときは

私を1つの固まりとして、

その、いくつ分? って考えます。

と言い、絵も描いてあげます。

 

 

高学年になると

「もと」をかえます

「20年後、

 私は30才のお母さんになりました。

 10才の子どもがいます。

 子どもの年は、私の何倍?」

と、聞きます。

私30才の、いくつ分ってことだから

10÷30=1/3 となります。

 

小学校中学年までは

2倍、3倍…と分かりやすいですが、

高学年になると、

0.2倍や1/3倍が出てきます。

 

倍というのは

大きくなることばかりでなく、

「もと」(私)を基準にすると

小さくなることもあるんだよ

と、話します。

 

0.2倍や1/3倍

という考え方。

これが、

高学年や

中学生っぽくなるということで

カッコいいよね。

と、

蛇足を加えます。

 

「倍」(いくつ分)の表し方には

小数、百分率、歩合

があると、

更に、発展させていきます。

 

比べる量÷もとにする量=割合

と、

公式だけで暗記した子は

やがて

公式を忘れるので

手も足も出なくなります。